- 1.予診表記入
- 先ず簡単な質問項目がある予診表に記入していただきます。この予診表を元に問診などの診察を行いますので、なるべく詳しくご記入ください。
- 2.医療面接(問診)
- 現在の症状だけでなく既往歴、薬の服用状況、アレルギー、体質や日常生活なども含めた幅広い問診をします。答えられる範囲でお答えいただき、そこから原因などを探す、重要な診察手順です。さまざまな不調を訴えてください。もちろん施術時でも質問や身体の不調などをわれわれに訴えてください。
- 3.望診・切診(触診)など
- 中医学的な身体観察法を行います。顔色などの観察をはじめ、皮膚の状態やツボの反応、舌・脈の確認、腹診など身体の仔細な観察をすることによって総合的に健康状態を分析します。視覚・聴覚・触覚などを総動員した「四診合参」と言われる最も東洋医学的な診察手順です。
舌診:身体の鏡と言われる舌を観察し、健康状態を推察します。
脈診:脈の強弱や力の過不足、頻度、緊張度などを24種類に分けて脈を観察します。
腹診:内臓の情報が直接現れる腹部の触診は東洋医学には欠かせない重要なプロセスです。
- 4.必要な理学検査など
- 運動障害や痛み・痺れなどを主訴とする場合は、姿勢観察や筋力検査などを行い、どこの組織が症状と最も関係が深いか、各種理学検査を行いながら原因を探ってゆきます。
- 5.仰向け姿勢 手足のツボで施術開始
- リラックスできる仰向けの姿勢で施術を開始します。多くの場合、手足の末端などから治療を始めます。手足末端は神経分布が密で多くの重要なツボが有り、軽い刺激で身体を変化させることが出来ます。
- 6.鍼反応の確認(舌脈症状、ツボ反応、筋肉の緊張度・・・)
- 正確なツボを選ぶと一本の鍼でも、ツボに鍼を触る程度で身体は変化します。その変化を確かめながら診療をすすめます。舌の色の変化などはわかり易いため、しばしば患者さんと一緒に舌の色変化を見ながら治療をすすめます。足の温度変化などは大切な情報なので赤外線照射は行っておりません。
- 7.置鍼
- 必要に応じて鍼を置いてリラックスしてもらいます。ウトウト眠くなって、身体も心も緊張が解きほぐれます。
- 8.うつ伏せ姿勢 背中、肩周り、足の背面の施術
- 背中にも腹部と同じく多くのツボが密集して内臓の情報がダイレクトに現れます。それらのツボが発信する情報を診断に利用すると同時に治療に使います。ツボの反応に応じて鍼灸の種類や手技・刺激量を使い分け、健康に導きます。
- 9.鍼反応の確認(舌脈症状、ツボ反応、筋肉の緊張度・・・)
- 頚部・背部など筋肉の緊張度、皮膚表面の色調・温度・湿度などを観察しながら鍼灸刺激をコントロールします。
- 10.置鍼
- 必要に応じて鍼を置いておく時間を設定します。
- 11.施術終了
- 症状、舌脈などの変化を最終確認しながら、日常の注意点や東洋医学的なアドバイスを話し合います。
※以上の「診察の流れ」は症状や痛みの程度などにより手順が変わります。